私たち北原製作所は戦後間もない昭和21年に復員した先代が空襲で焼け残った自宅の土間で鉄道車両の部品を削り始めた所から始まりました。中古のベルト掛けの旋盤や今はほとんど見かけなくなった形削り盤などを見付けて隣り町からリヤカーで運んできたと聞いております。
その後昭和35年に伊勢崎市今泉町に工場を建て移転しました。主に自動車部品の製造工場として10倍以上の広さになり、設備機械もその当時の最新鋭機を導入してまいりました。昭和50年頃にはNC旋盤を初めて導入して、お客様の多品種少量品に対するニーズに高い信頼性で対応してまいりました。昭和57年には初めてのマシニングセンターを導入して異型品の多品種少量生産と言う、今最も得意とするビジネスモデルを確立してまいりました。
平成8年には現在の日乃出町の新工場に全面移転して新鋭設備の導入の他、品質及び環境ISO規格の取得、隣接工場の買収による工場の拡大、太陽光発電設備の設置など、常に攻めの経営を行い現在に至っております。
創業から70年間、変わることなく金属を削る事を一筋に行ってきましたが、その中でいつもお客様のご満足を第一に考え、その結果として地域社会に貢献する事を心掛けてまいりました。日々変化するニーズに迅速に対応するため、常に最新設備の導入と技術開発を行い、合わせて最先端の生産技術、管理技術を積極的に取り入れて品質、価格、信頼性の一層の向上に全社一丸となって努力を続けております。
今後とも一層のご指導、ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
取締役会長 北原 康男